渡辺 岳志
渡辺 岳志

フライト、経由地、輸送条件…

無数の選択肢から

一つの最適解を。

オペレーション
渡辺 岳志Takeshi Watanabe
輸出営業部 東京輸出オペレーションセンター

PROFILE

入社年度
2015年度
学生時代の専攻
外国語学部
これまでのキャリア
1年目~ 新宿輸出営業所に配属となり、カスタマーサービスに従事。
3年目~ 京浜輸出営業所へ異動。カスタマーサービスを経て営業担当に。
5年目~ 輸出営業部へ異動。東南アジア・オセアニア担当を経て、アジア全域の営業企画・マーケティングを担当。
8年目~ 大阪輸出オペレーションセンターへ異動し、オペレーションに従事。
10年目~ 東京輸出オペレーションセンターへ異動。
入社動機

先輩社員の姿から
「人生楽しめそう」と感じて。

高校時代、サッカーW杯でドイツ代表に憧れを抱いたことをきっかけに、高校、大学とドイツ語を学ぶ。就活では、ドイツ語を活かせる企業も視野に入れたが、多彩な国とコミュニケーションできる仕事をしたいと考え、国際物流を志望。KWEに入社を決めた理由は、選考プロセスで出会った先輩社員が気さくで面白い人が多いと感じたから。「ここなら人生楽しめそう」――そう思い、入社を決意した。

CAREER

カスタマーサービス、営業、
オペレーション…
変化に満ちた10年間。

入社して約10年。これまでのキャリアを振り返ると、カスタマーサービス、営業、営業部での企画・マーケティング、そして現在のオペレーションと、さまざまな職種を経験してきました。KWEのなかでも「さまざまな職種を経験しているね」と言われるほどですが、日々学びと刺激のある濃厚な10年間だったと思います。

そんな経験の中で、印象的だったのは営業を担当していた頃のことです。当時は、コロナが流行し経済・企業活動が停滞する中、私たち物流企業は経済や命に必要な物資を届けるため必死に働いていました。なかでも重要なミッションだったのが、海外からワクチンを届けること。KWEも厳密な温度管理ができる特殊なコンテナを使い、大量にワクチンを輸入していました。一方で、その裏では問題も発生していたのです。それは、使用したコンテナが大量に余ってしまうという事態でした。通常であれば空コンテナは、帰りの便に載せ本国に返すことができます。しかし当時、飛行機は減便・運休が相次いでいました。そこで私は、空コンテナの返送手段に困っていたお客様の課題解決をするために、チャーターした貨物機を使い北米まで運ぶことを提案。無事、本国へ空コンテナを送り返すことができたのです。この時期に専用の貨物機をチャーターできたのは、KWEが航空会社と強いネットワークを持っていたため。会社の強みと自分の提案を活かせた案件として、今も思い出深いエピソードです。

EPISODE

01

スペースを確保するだけでない。
オペレーションのミッションとは?

現在、私はフォワーダーとして必要不可欠なスペース確保と運賃交渉を行うオペレーションを担っています。航空会社に対して、ある貨物を輸送するためにかかる費用や期間などを問い合わせ、その交渉も行っています。「スピードを優先したいので直行便で」と要望されるお客様もあれば、「期間はかかっていいから、コストを下げたい」と要望されるお客様までさまざま。そうしたニーズを踏まえ、ルートを考え、スペースを調達していくのです。とはいえ、ただスペースを調達すればいいのではありません。オペレーションの最大のミッションは、効率的な輸送方法を考え、利益の最大化を目指すこと。そのため、お客様からお預かりする多種多様な貨物を、限られたスペースにどう搭載するか最適な組み合わせを考えるなどの工夫を行います。その上で、“どのルートで”“どのエアライン”が最適かを練り上げていくのです。また、エアラインの経由地も考慮することで、組み合わせは一層多様になります。その中から、貨物の特性を考慮しながら、さまざまな条件の中で一つの最適な“運び方”を生み出していく――。オペレーションの仕事は、知見とノウハウを駆使しながら、プロとして最適なルートをつくりあげていくのです。

02

一定の温度で運ぶ。
それは人のいのちを守ること。

専門性の高いオペレーションの仕事ですが、さらに難しいのが業界特有の条件を考慮しなければいけない点。例えば、薬の輸送では品質維持のため、温度・湿度・衝撃などの輸送条件が厳密に定められています。薬ごとに、輸送方法や梱包方法までガイドラインで規定されているのです。そのため、確定した輸送ルートを変えたいというニーズは滅多に発生しません。しかし、あるお客様から「輸送中、温度が規定よりも上がってしまい、商品がダメになってしまう」という相談を受けたのです。聞けば、海外へ輸出する際に、断熱性のある梱包材の中にドライアイスを入れ、温度管理を行っていたそうです。しかし、温暖化などの影響もあるのか、外気温が上昇しドライアイスが溶け、内部の温度が上昇していたのです。そこで私は、電力を使い、温度管理を行う特殊コンテナへの切り替えを提案。これは以前、ワクチンを輸送した時にも使ったコンテナで、「アクティブ梱包」と呼ばれる“冷蔵庫”のような仕組みです。ネックは、従来の梱包材と比べて、はるかに高価な梱包方法だということ。すぐに決断はいただけませんでしたが、まずはトライアルを実施することに。結果、輸送中に温度が上がることは一度もなく、この輸送法に切り替えていただけました。試薬などの医薬品は、一度に運ぶ量はごくわずかでも、一つひとつの商品単価がとても高価なもの。さらに、その先に薬を待つ人がいます。だからこそ、決められた温度帯で運び切ることは、どんなに困難があっても成し遂げなければなりません。私たちは、貨物の特性を深く理解し、その一つひとつの「運ぶ」に知見を注ぎ込みます。これがオペレーションの大切な役割なのです。

COLUMN

世界で働く面白さ

変わり続ける世界だからこそ、
その変化を楽しめ。

現在は、航空輸送において規定されている危険品や温度管理が必要な化学品、生鮮品などの特殊な貨物を輸送するチームに所属しています。この分野も医薬品と同様、その輸送には知見が必要。そのためそれらを集約し、全社的なノウハウにしていく新たな取り組みに挑んでいます。KWEに入社して良かったと思うことは、チャレンジを後押しする風土があること。これは、時代や社会の変化に敏感な物流という業界に属しているからだとも思っています。私が入社した当時の日本は、自動車や半導体、液晶パネルの大量輸出国でしたが、今では液晶パネルに代わって医療機器や鉄鋼などの輸出が増えています。産業構造が変わっていくのは当たり前の世界ですから、常にアンテナを張って、新しいことに挑戦していくことが求められます。むしろ、こうした変化こそが面白いと思える人には非常にやりがいに満ちた環境だと思います。

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