Project Story 01

一刻も早く、安全に。

COVID-19ワクチン&
検査試薬の国際輸送プロジェクト

近鉄エクスプレスでは、より高い視点からビジネスを展開していくために、組織の枠組みを超えた横断的なプロジェクトがいくつも動いている。今回集まった5人のメンバーが携わる「ヘルスケアプロジェクト」もその一つだ。2020年、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大という世界的な緊急事態の最中、メンバーたちが中核となった2つのプロジェクトが始動した。世界から日本へ、COVID-19ワクチン、そして検査試薬を国際輸送するプロジェクト。緊迫する状況の中、社会的な使命を果たすためにメンバーたちはいつものように泥臭く、そしていつも以上の熱量を抱いてプロジェクトを動かしていった。

Member

  • 営業石川 佳

    城東輸入営業所
    2007年入社
    商学部 経営学科卒

  • 通関石川 晶子

    東京輸入通関センター 係長
    2008年入社
    教養学部 語学科卒

  • 品目別営業戦略 リーディング高城 正大

    輸入営業部
    2007年入社
    外国語学部 英米語学科卒

  • 営業小林 大地

    原木ロジスティクス営業所 課長
    2008年入社
    経営学部 経営学科卒

  • 営業中村 廣敬

    大阪輸入営業所 係長
    2005年入社
    法学部 私法学科卒

Episode01

5人が携わっている
ヘルスケアプロジェクトとは?

当社の営業戦略において重点品目の一つに掲げられているのが、医療機器や医薬品などを総称した“ヘルスケア”インダストリーです。この市場におけるビジネス拡大を目指し、組織横断的なプロジェクトが展開されています。それが、私たちが携わっている「ヘルスケアプロジェクト」であり、プロジェクト発足からおよそ20年近くにわたり継続して取り組まれています。

営業所や通関センターなど社内の各部署からヘルスケア領域を担当するメンバーが、組織の枠組みを超えて参加しています。今日集まった5人を含み、常時活動しているメンバーは20名ほどでしょうか。

特に2年程前から活動が加速したように感じます。私の所属する大阪輸入営業所においても、ヘルスケア営業ユニットを新設し、重点品目の一つとして掲げて営業活動を行っています。

直近の事例としては、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関連する国際輸送プロジェクト」が挙げられます。

ヘルスケアプロジェクトの分科会の一つとして始動させた、ワクチンタスクフォースから物語は始まりました。ビジネスの拡大と社会への貢献を目標に、新型コロナウイルスに対する打ち手の一つとして大きく期待されたワクチンをはじめ、注射器などの関連商材の国際輸送取り扱いについて、様々なソースから情報収集を展開していったことが実を結びました。COVID-19用ワクチンの国際輸送案件を獲得することができたのは、私と中村さんがコアメンバーとなって進めたプロジェクトですね。

その後を追うようにして動き始めた検査試薬のプロジェクトでは、私と石川(晶)さん、小林さんのチームが携わりました。

Episode02

社会が注目するM社ワクチン国際輸送を
どのように成し遂げたのでしょうか?

ワクチン案件の内定が決まったのは2020年の年末でしたよね。

そうですね。私が担当する製薬会社のお客様が輸入することになり、競合入札が行われ、当社が指定フォワーダーとして起用されました。
社会的な注目度もやりがいも桁違いに大きい案件ですから、決まった時は嬉しかったですね。しかし、プレッシャーはそれ以上に大きかったのが正直なところです。万が一、ワクチンの輸入が滞ってしまうと、人命にも関わる事態になるおそれもあるため、覚悟を決めて取り組みました。

その思いは、プロジェクトに関わったメンバー全員が抱いていたと思います。具体的に当社が担ったのは、欧州での貨物集荷から国際航空輸送を経て、日本到着後の指定納品先への配送に至るまでの国際輸送業務全般となります。私はプロジェクト全体を統括し、多岐にわたる調整作業のスケジュール管理から、具体的な輸送ルートや輸送方法などの選定、輸送手順の確認や代替案の策定、安全の確保などの調整・管理を欧州の現地法人担当者と連携して進めました。

私は主にお客様との進捗確認と、業務部門の協力を得て、日本側のオペレーションを統括しました。中でも大変だったのは、-20℃の温度帯での輸送に加え、盗難や事故などに備えたセキュリティ対策。欧州と同基準の非常に厳しい条件をクリアしなければならないため、何度も空港に足を運び、現場で確認を行いました。今までに経験したことのないプレッシャーの中、初めてづくしの準備を約3カ月という短い期間で進めていきました。

それだけに、2021年4月30日に第1便を搭載した航空機が関西国際空港に着陸し、KWEのバナーが掲げられた保冷コンテナが航空機から降りてきた瞬間は感動しましたね。

特別に許可をもらい、関係者は滑走路脇で見届けることができたのですよね。一緒に汗を流した関係者みんなで到着の瞬間を共有できたことは何よりも嬉しかったです。

Episode03

COVID-19検査試薬国際輸送で
発揮されたチームワークとは?

私たち3人が携わった検査試薬の国際輸送が始まったのは、ワクチンよりも2カ月ほど遅い、2021年6月でした。

オリンピック開催を見据えてPCR検査体制が強化されたことを背景に、検査試薬などの製品の航空国際輸送に携わることになったのです。営業の石川(佳)さんが輸出側の現地法人担当者との調整など全体のコーディネートを、石川(晶)さんが輸入通関と当社倉庫までの配送手配を、そして私が倉庫での一時保管と指定先への国内配送を担い、国際輸送から輸入通関、倉庫保管、エンドユーザー納品までの一貫輸送を実現しました。

この3人はほぼ同年代で日頃からよく一緒に仕事をしていて、チームワークも抜群。さらに、医療機器や医薬品、試薬といったヘルスケア品目の国際輸送に強みを持つ当社には、すでに多くの実績とノウハウが蓄積されているため、新たなチャレンジであったワクチンプロジェクトと比較すると比較的スムーズに進んで行きました。

ただ一つ問題となったのは、製品の梱包品質ですね。国際輸送に耐えられる、より頑丈な梱包とする必要があったため、強固な梱包方法の検討に取り組み、併せて輸送中に製品へのダメージが発生していないかを確認する手順を新たに整備しました。

また、社会的に緊急性の高い貨物だったため、スケジュールの管理にもいっそう気を配りましたね。

普段と同じく地道な業務の積み重ねでしたが、やはりプロジェクトの内容から普段以上の手応えを感じていました。PCR検査用の試薬となると、社会への貢献度も大きいですし、利用する人たちも身近にイメージできる。今まで以上に「自分ごと」のような意識を強く持てたことで、使命感もやりがいも大きかったと思います。

今石川(晶)さんが言ったように、当社の仕事は基本的に地道な業務の連続。しかし、そこに関わる一人ひとりの熱量があるからこそ円滑に動かすことができるのです。今回のプロジェクトでは、改めてその熱量の大きさをひしひしと感じました。

Episode04

当社にとって、この2つのプロジェクトの
成功が意味するものとは?

ワクチンプロジェクトではいくつかの改善を重ね、第1便以降も順調に輸送を行っています。今回のプロジェクトを振り返ってみて、私が感じるのは当社の底力です。日本や欧州など各拠点に多様な人材がいて、それぞれが保持するノウハウを集結すると想像以上の力が発揮されることを実感しました。

それは検査試薬プロジェクトでも同じですね。通常このような緊急を要する大規模輸送ではリスクヘッジの観点から複数のフォワーダーが起用される場合が多いのですが、今回はお客様の評価がとても高く、当社のみですべての輸送を担っています。その根本には、やはり当社ならではの強みがあると感じます。

今後も成長発展が期待されるヘルスケア領域で新たなノウハウを蓄積できたことは当社のビジネスにとっても大きな価値があると思いますね。

それは私も同感です。ヘルスケアプロジェクトでこれまで進めてきたように、今回のプロジェクトで得た知識や経験を今後は社内で横展開していけたらいいですね。

そうですね。どの業界でも言えることですが、特に人命にかかわる医療器機・医薬品業界では安心・安全といった「信頼性」が重視される傾向が強いと考えています。そのため、フォワーダーとしてこの市場での新規開拓を進めていくことは、決して容易なことではありません。そのような中、この2つのプロジェクトによって、ヘルスケアインダストリーのマーケットにおいてKWEが新たに大きな一歩を踏み出すことができたことは、KWEブランドの信頼性を高める結果につながったとともに、今後のさらなる発展に向けた大きなマイルストーンになったと感じています。これからも非連続の新たな取り組みを通して、将来を見据えた新しいプロジェクトにチャレンジしていきたいですね。

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